瞑想の素晴らしさは、書籍やYouTube、さまざまなメディアで盛んに語られています。集中力の向上、ストレスの軽減、感情の安定など、瞑想がもたらす効果は科学的にも裏付けられており、実際に瞑想によって人生が好転したという体験談も数多く耳にします。私自身もその一人です。瞑想を通じて心の平穏や新たな視点を得ることができ、その恩恵に感謝してもしきれません。しかし、驚くべきことに、瞑想によって人生が救われた人々でさえ、毎日それを続けるのは難しいという現実があります。私もその例外ではありません。なぜ、こんなにも素晴らしい習慣を続けるのが難しいのでしょうか?

瞑想が続かない理由とは?
瞑想はシンプルな行為です。静かに座り、呼吸に意識を集中するだけ。慣れてくると、心地よい静寂の中でリラックスできる時間となり、苦痛とは程遠いものになります。むしろ、心が軽くなり、穏やかな気持ちになれる瞬間です。それなのに、たった10分の瞑想を毎日続けるのは、なぜこんなにも難しいのでしょうか?
この悩みは私だけでないはずです。世界中に同じように「瞑想を続けたいけど続かない」と感じている人がたくさんいると思います。瞑想を習慣化できている人に相談すると、「グループでやると続けやすいよ」「毎日同じ時間にやると習慣になりやすいよ」といったアドバイスをくれることが多いです。確かに、グループ瞑想や決まった時間に行うことでリズムを作りやすくなるかもしれません。しかし、特に日本では、瞑想をグループで行うと「何か怪しい宗教?」と誤解され、奇妙な目で見られることもあります。また、忙しい日常の中で決まった時間を確保するのも簡単ではありません。では、瞑想を毎日続けるためのもっと現実的で効果的な方法はないのでしょうか?
意外な解決策:プランクで背筋を鍛える

そんな悩みを抱えていたとき、ふとしたきっかけから一つの解決策にたどり着きました。それは、プランクで背筋を鍛えることです。「え、プランク? それってどういうこと?」と思うかもしれませんね。このアイデアは、「プランクを毎日行うと姿勢が良くなる」という話をヒントに生まれました。
プランクとは、うつ伏せの状態から肘とつま先で体を支え、背筋を意識しながら体をまっすぐに保つエクササイズです。シンプルですが、背中や体幹の筋肉を効果的に鍛えることができます。このエクササイズが、なぜ瞑想の継続に役立つのか。その理由を考えてみましょう。
背筋が弱いことが、瞑想を妨げる原因?
瞑想が続かない理由を深く考えてみたとき、「根気がない」「時間がない」といった精神的な理由や生活環境の問題だけではないのではないかと気づきました。実は、背筋を伸ばして座り続けること自体が、身体的にキツイのではないかと。瞑想中は、背筋をピンと伸ばし、姿勢を保ちながら静かに座る必要があります。しかし、長時間その姿勢を維持するのは、意外と体に負担がかかります。特に背中の筋力が弱いと、すぐに疲れてしまい、「辛い」「やりたくない」と身体が無意識に拒否してしまうのです。
モチベーションが高いときは、「瞑想をしたい!」という気持ちが身体の不快感を上回り、なんとか座り続けられます。しかし、モチベーションが下がると、身体からの「もうやめたい」という信号が優勢になり、瞑想を続けるのが億劫になってしまうのです。お寺での修行では、雑巾がけや作務を通じて背筋を鍛える機会が多いと聞きます。もしかすると、昔からこうした修行は、身体を整えることで瞑想を支える土台を作っていたのかもしれません。
プランク30日チャレンジで変わったこと
この仮説を検証するために、私は「プランク30日チャレンジ」に挑戦してみました。初日は1分間のプランクを3セットからスタート。最初はキツく感じましたが、徐々に時間を延ばし、30日目には3分間を3セット、合計9分間を楽にこなせるようになりました。この過程で、背中や体幹の筋力が確実に向上していることを実感しました。
1か月間、瞑想を控えてプランクに専念した後、改めて15分の瞑想に挑戦してみました。すると、驚くべきことに、以前は10分も座っていると「なんとなくキツい」と感じていたのが嘘のように、心地よく瞑想を終えることができたのです。背中に新しい筋肉がついたのか、まるで背中がテーピングで支えられているような安定感がありました。15分でもまだまだ座っていられる感覚があり、苦痛はまったくありませんでした。
プランクが瞑想を支える理由
なぜプランクが瞑想の継続に役立つのか。それは、背筋を鍛えることで、正しい姿勢を楽に保てるようになるからです。瞑想中は、背筋を伸ばし、肩の力を抜いた状態で座る必要がありますが、背中の筋力が不足していると、この姿勢を維持するのが辛く感じます。プランクで背筋や体幹を鍛えることで、姿勢が安定し、長時間の瞑想でも疲れにくくなるのです。身体の不快感が減ると、「瞑想=辛い」という無意識のイメージがなくなり、自然と習慣化しやすくなります。
さらに、プランク自体も瞑想に似た効果があります。プランク中は呼吸を整え、体に意識を向けるため、マインドフルネスの一種とも言えます。この「身体を意識する」習慣が、瞑想への移行をスムーズにしてくれるのです。
あなたもプランクを始めてみませんか?
瞑想を続けたいけど、どうしても習慣化できないと悩んでいる方へ。ぜひ、プランクを試してみてください。特別な器具は必要なく、1日数分から始められます。プランクで背筋を鍛えることで、瞑想の姿勢が楽になり、心からリラックスして瞑想を楽しめるようになるはずです。
私の場合は、30日間のチャレンジで大きな変化を実感しました。あなたも、まずは1分から始めて、徐々に時間を増やしてみてください。背筋が強くなると、瞑想だけでなく、日常の姿勢や体の調子も良くなるかもしれません。瞑想を続けるための新しい一歩として、プランクを強くおすすめします!